日本のプロeスポーツチーム「RIDDLE」に所属するApex Legends部門「RIDDLE ORDER」が、ALGS Year5に向けて新たなロスターを発表した。この記事では、現在のメンバー構成、各選手の経歴と相性、直近のプロスクリム成績、そしてALGSオープンに向けたチーム評価を詳しくまとめた。
- 現在のRIDDLE ORDERメンバー(2025年4月時点)
- 各メンバーの経歴と相性
- 直近のプロスクリム成績(2025年4月)
- ALGSオープンに向けた評価と展望
- 【試合分析】プロスクリム好成績の裏にあったRIDDLE ORDERの強みと課題
- 中盤の安定感が際立つ
- MeltsteraとTaidaの火力が鍵に
- 改善ポイント:最終局面の詰め方
- 【個別分析】RIDDLE ORDER新ロスター、注目の3選手を徹底解剖
- 【saku】冷静な判断力でチームを支える司令塔
- 【Meltstera】驚異的なダメージ効率で火力を量産
- 【Taida】エントリー役として爆発力を発揮
- まとめ:それぞれの強みが噛み合う理想的なバランス
- 全体まとめ:完成度は高いが、さらなる上積みも期待
現在のRIDDLE ORDERメンバー(2025年4月時点)
- saku(27歳)
2023年11月から在籍しているベテラン選手。安定した立ち回りと高いゲーム理解度を武器に、チームの要となっている。 - Meltstera(20歳)
元FNATIC所属。2025年3月にRIDDLEに復帰し、精密な射撃と素早い判断で火力を支える。 - Taida(23歳)
TIE CLANから移籍した攻撃型プレイヤー。2025年3月に加入し、チームに新たな勢いをもたらしている。 - コーチ:1tappy(24歳)
2025年3月よりコーチに就任。選手時代の経験を活かして、的確な課題の改善や戦術面でチームをバックアップしている。
各メンバーの経歴と相性
長期間チームに在籍しているsakuを軸に、復帰組のMeltstera、そして新加入のTaidaがそれぞれの持ち味を発揮。3人ともキーマウ(キーボード・マウス)プレイヤーであり、操作スタイルの共通点から連携面での相性も非常に良い。
特に、経験豊富なsakuとMeltsteraが落ち着いた試合運びを見せる一方、Taidaの積極的なムーブが攻撃力を底上げ。バランスの取れた新体制と言えそうだ。
直近のプロスクリム成績(2025年4月)
4月23日に行われたALGS Open Scrimsでは、RIDDLE ORDERは全体2位に入る好成績を収めた。
- 最終順位:2位
- スコア:59ポイント(1位と1ポイント差)
- キル数:26キル
連携力の高さに加え、戦闘能力でも上位チームと互角に渡り合えることを証明した。新ロスターとは思えない完成度の高さが際立った内容だった。
ALGSオープンに向けた評価と展望
RIDDLE ORDERは、APAC North地域でも注目度の高いチームのひとつ。Meltsteraの復帰とTaidaの加入によって火力と戦術のバリエーションが大きく強化されており、ALGS Year5オープン大会では上位進出が期待されている。
特に、ミスが少ないsakuの安定感と、瞬時に勝負を決められるMeltstera、試合を動かすTaidaの積極性。このバランスがどこまで大舞台で通用するかが見どころだ。
【試合分析】プロスクリム好成績の裏にあったRIDDLE ORDERの強みと課題
4月23日に行われたALGS Open Scrimsで、RIDDLE ORDERは全体2位という好成績を残した。新ロスター結成から間もないにもかかわらず、完成度の高い連携とアグレッシブな試合運びで存在感を放った。ここでは、当日の試合内容からチームの強みと今後に向けた課題を掘り下げていく。
中盤の安定感が際立つ
この日のRIDDLE ORDERは、中盤の立ち回りに光るものがあった。ポジション取りの素早さとエリア管理能力に優れ、他チームの攻撃を無理なくいなしていた。特に、sakuの状況判断によるリーダーシップが際立ち、移動タイミングやファイトを仕掛ける場面でもリスクを最小限に抑えていた。
エリア際ギリギリのタイミングでインファイトを選択する場面もあり、チーム全体で「無駄な交戦は避ける」「勝てる戦いに絞る」という明確な共通認識が感じられた。
MeltsteraとTaidaの火力が鍵に
キル数26という数字は、火力面でも一線級であることを証明している。特に目立ったのは、Meltsteraの安定したダメージトレードと、Taidaのエントリー力だ。
Meltsteraは無理に突っ込まず中距離からダメージを出し続け、相手に回復の猶予を与えなかった。Taidaは味方が削ったタイミングを逃さず詰めきる動きが秀逸で、試合の流れを一気に引き寄せる役割を果たしていた。
これにより、1v1、2v2といった小規模な局地戦でも勝率が高く、ファイト勝利後もすぐに次のムーブに移れる流れを作れていた。
改善ポイント:最終局面の詰め方
一方で、最終安置に残った際の判断とポジショニングには若干の粗さが見えた。最終盤に2位に終わった試合では、射線管理が甘く、他チームからの集中砲火を受けてしまう場面があった。
ファイトの強さで押し切るスタイルは魅力だが、順位ポイントが重視されるALGS本番では、最終局面の立ち回り精度がより求められる。エリア取りを「どこで止めるか」「どの段階でキルを狙うか」といった細かい詰めが、今後の課題になりそうだ。
【個別分析】RIDDLE ORDER新ロスター、注目の3選手を徹底解剖
ALGS Openに向けて好調な滑り出しを見せたRIDDLE ORDER。ここでは、スクリムのデータをもとに、saku、Meltstera、Taidaの3人それぞれの活躍を掘り下げ、現在のコンディションやチーム内での役割について分析していく。
【saku】冷静な判断力でチームを支える司令塔
- 平均生存時間:最長(チーム内)
- ファイナル3(最終3部隊生存率):80%以上
- ダメージ総量:中堅(チーム2位)
RIDDLE ORDERの中核として、sakuは徹底して安定した立ち回りを貫いている。無理にダメージを取りにいくスタイルではなく、生存優先+状況整理を徹底し、味方にとって最も戦いやすい形を作ることに注力。
また、細かいエリア移動の判断が非常に的確で、無駄なファイトを避けつつ重要なキルポイントを拾うバランス感覚も際立った。リスク管理の面ではチーム内で頭一つ抜けており、今後も試合全体を安定させる軸になりそうだ。
【Meltstera】驚異的なダメージ効率で火力を量産
- 平均ダメージ:トップ(チーム1位)
- 1ゲームあたりのノック数:3.2回
- 1v1勝率:高水準(75%以上)
元FNATICという経歴にふさわしいパフォーマンスを見せたのがMeltsteraだ。
特に印象的だったのは、「撃ち合いに絶対的な安定感がある」という点。無理なピークをせず、必要なダメージ交換だけを行い、相手にプレッシャーをかけ続けた。
また、戦闘の中で「自分が削る → 味方が詰める」という展開を自然と作る場面が多く、見えないアシスト役としてもチームに貢献。ダメージスタッツ以上に、試合展開そのものを有利に運ぶ存在感を放っていた。
【Taida】エントリー役として爆発力を発揮
- エントリー成功率(最初に接敵して生き残る確率):70%
- ファーストダウン率:低め(リスク管理良好)
- フィニッシュ(キル決定数):高水準(チーム1位)
チーム最年少のTaidaは、攻撃的な役割を担いながらも冷静さを失わず、重要な局面でキルを取りきる仕事を果たしていた。
特に目立ったのは、ファーストコンタクト後の展開力。相手にプレッシャーをかけるだけでなく、味方がダメージを与えた直後に即座に距離を詰めてフィニッシュを取りきる場面が何度も見られた。
リスクを取りすぎない立ち回りも身についており、単なるアタッカーではなく計算できるファイターとして、今後さらに評価が高まりそうだ。
まとめ:それぞれの強みが噛み合う理想的なバランス
- sakuはチームの安定と判断を支える司令塔
- Meltsteraは撃ち合いとダメージ管理で展開を作る
- Taidaは攻撃的な起点とフィニッシュで試合を決める
個々のプレイスタイルが役割ごとにハッキリと分かれており、「誰が何をするか」が明確なチーム構成になっているのが現在のRIDDLE ORDERの強みだ。
個人パフォーマンスも高いレベルにあり、ALGS本番でもこのバランスが機能すれば、世界相手にも十分に戦えるポテンシャルを持っている。
全体まとめ:完成度は高いが、さらなる上積みも期待
- 中盤までの安定感とファイト力はAPAC Northトップクラス。
- MeltsteraとTaidaの火力が新ロスターの大きな武器。
- 最終安置でのポジション取りや射線管理に課題あり。
ロスター変更直後とは思えない完成度を見せたRIDDLE ORDER。今後ALGSオープンを通してさらに成長し、世界レベルの舞台でも暴れる可能性は十分にある。
コメント